2012/02/14

【映画】ドラゴン・タトゥーの女

デヴィット・フィンチャー監督最新作「ドラゴン・タトゥーの女」を見に行ってきました。

フィンチャー監督と言えば「セブン」や「ファイト・クラブ」が真っ先に思い浮かびますが、近年では「ベンジャミン・バトン」「ソーシャル・ネットワーク」などのヒットが記憶に新しいところ。

個人的には「パニック・ルーム」や「ゾディアック」「ゲーム」なども好きですね。つまりは、フィンチャー監督のファンと言うわけですな。
スリリングな展開の映画が多いですが、何よりスタイリッシュな映像センスが大好きです。
生と死と暴力を今風に描く、なんだか聞こえは悪いですが、そういう事を描くのが上手いのかなと思っています。

「ドラゴン・タトゥーの女」は、原作があり、スウェーデンで映画化され、今回フィンチャー監督でリメイクがされたという事ですが、原作も読んでいなければオリジナル版も見ておりません。
何の知識も入れずに見ました。わかっていた事はただ1つだけ、デヴィット・フィンチャーが監督だという事のみ。

今作「ドラゴン・タトゥーの女」も、過去の作品に負けず劣らず、スリリングでスタイリッシュな映像をオープニングから堪能できました。
なんでもオープニング映像は、ルーニー・マーラ演じる、今作のヒロイン、リスベットの悪夢を描いているんだそうです。かなりブっ飛んでいました。

主演女優のルーニー・マーラは、アカデミー賞主演女優賞にノミネートされましたが、本当に女優の魂みたいなものがこもっている演技をみさせていただきました。
「ソーシャル・ネットワーク」に続いてのフィンチャー映画出演ですが、全くのイメージチェンジにはただ驚くばかり。リスベットの苦悩を見事に演じきっていたように思います。

主演のダニエル・クレイグはどうしてもジェームズ・ボンドを連想してしまいます。今回も個人的には例に漏れずと言ったところですが、それも最初だけ。
やはり、この2人の描き方がよかったのか、ボンドとボンドガールではなく、ミカエルとリスベットとしてスリリングな展開にも酔いしれながら見れました。

ただ、オリジナル版を見ていないので、なんとも言えないところもありますが、登場人物があまりに多いかなと。
たて続けに様々な人物が流れるように出てくる、そして、ミステリーな展開ときたら何がなにやら解らなくなる可能性もあるわけでして。
自分は何とか喰らいついていきましたが、劇場を出た後、一緒に見終わった人の話しなんかを聞くと、やはりそういう節があるのかなと思われます。
ある人は、ただのリメイクではなくてオリジナル版の延長線上にあるという事も聞いたので、予習の意味合いも含めてオリジナル版も見てみるといいのかもしれませんね。

158分と、比較的長めの上映時間でしたが、それを感じさせないぐらい楽しめたかなと思います。

85点

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